読書芸人カズレーザーが失礼覚悟のガチ評価!今話題の5冊をランキング!お願いランキング

公開日:  最終更新日:2017/01/16

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2016年11月2日放送「お願い!ランキング」での、新企画「レーザー読書」。

アメトーークでも手腕を発揮し、読書芸人として地位を確立した、メイプル超合金カズレーザーによる読書企画です。

企画の内容は「今話題の5冊を読み、面白い順にランク付けする」というもの。

失礼覚悟のガチ評価はその後、カズレーザーの書評が的確ですごいと話題になりました。

そんな気になるランキングを、5位から順にまとめました。

第5位「見てる、知ってる、考えてる」(自己啓発本)

小さな哲学者と呼ばれる10歳の芭旺(ばお)くんが、日常で感じた何気ない言葉を集めた自己啓発。
発行部数は約8万冊。

カズレーザーの書評:

この本にこの額(1,296円)を払うのは自分だったらどうだろうなって考えちゃいますね。
あんまりおもしろくなかった。

10歳なりに発した言葉と考えたら面白いし、なるほどと思うんですけど、感動を前提して書籍で売るのはいかがなものかと思う。

改めて、それに影響を受ける大人ってちょっとバカっぽくないですか?

個人的に、何気ない言葉が心を打つなんてないと思っている。

なぜなら本って作り手がめちゃめちゃ考えて書いた言葉が初めて活字になって出版されるわけで、何気ない言葉に価値があると言っちゃったら本って成立しなくなると思う。

本は、内容に比した厚さが一番大事なので、この本の厚さであれば、もっと著者の写真や直筆を入れて欲しい。

この子が誰に向けて書いているかも分からない言葉に心は打たれない。

なんならこれは大人ではなくて10歳の子が読むべき。
同世代がこういうことをやっているということが何よりの刺激だと思うので。

なかなか厳しい意見ですね。
この子ではなく、本の作り方や売り方に対してのことなので、群がる周りの大人たちへのメッセージだと思います。

第4位「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」(マンガ)

裸同士の主人公と風俗嬢が対峙するという異様な幕開けから始まる、著者の苦悩時代を描写した実録マンガ。

漫画や小説などの投稿作品が閲覧できるサイト「pixiv」で人気に火が付き、発行部数は書籍版と電子版合わせて約15万部。

カズレーザーの書評:

完全にエロ本だと思ったんですけど、この主人公の内面が描かれている。

まさか風俗から前向きなストーリーが展開すると思わないじゃないですか。
最初風俗に行ったところから始まるんですよ。それがすごいキャッチーでおもしろい。

しかし、斬新な幕開けなのに、その後どうなったのか、体験後を描いていないのが残念。

まだまだ(話は)続いていくと思うのに、風俗に行くまでの苦悩が大半で、体験後の心境や生活がそれほど深く描かれていない。

起承転結の「転」で終わっているので、最後に嘘でも良いからストーリーの山場がもう一つ欲しかった。

あと、登場人物がキレイ過ぎる。レズ風俗に出てくる女性が、そんなに可愛い子が来るのかなという疑問があるので4位。

第3位「ファミリーラブストーリー」(小説)

「お願い!ランキング」の作家、樋口卓治の恋愛小説4作目。

主人公は50代男性のホームドラマ脚本家。

夫婦愛をテーマにしたドラマの脚本を書き始めた時に、奥さんから離婚を切り出される。
この厳しい状況の中から、理想の夫婦の形とはいったい何なのかを切り拓いていくストーリー。

カズレーザーの書評:

めちゃくちゃ読ませる本。もう止まらないです。
全然活字に慣れていない人でも読みやすい。

「理想の夫婦の形とはいったい何なのか」についての樋口さんが出した答えが結構意外だった。

ボクの好き嫌いなんですけど、登場人物の外見や背丈などのイメージを描いていない。

読んでいるときの楽しみは、その風景が全部浮かぶ描写。

描写が上手い本がボクは好きなんですけど、(この本は)そういうのを極力排除して描いている。

もしかしたら映像化を見越して描いているのかもしれない。

なぜ登場人物のイメージを書かなかったのか。

後から登場した樋口さんの答えによると、「うっかり書き忘れていた。」そうです。

なんと!

第2位「99%の会社はいらない」(実用書)

会社の古い体制や無駄を減らすアイデアが詰まった、ご存知ホリエモンの実用書。
発売4ヶ月で発行部数16万部。

カズレーザーの書評:

会社に勤めている人がこれ読むと会社辞めたくなると思う。スッゴイ面白い。

今の会社という組織はいらないという堀江さんの人生哲学。
堀江さんの言いたいことは、「会社組織の否定ではなく、99%のモノはいらない」だと思う。

実際にビジネスで結果を出している方がそれを言っているから説得力は無限にありますよね。

こういうのが読みたくなる心象だと思うんです。

新書を書く人ってみんな有名人なんですよ、基本的に。それを(頭に)入って来やすい言葉で書く。

堀江さんのスゴいところは、いい感じで自分が関わっているビジネスをサラッと入れ込む。これがやっぱりうまい。

2位に選んだ理由は、しょうがないことなんですけど、堀江さんって賛否両論の在る方で、堀江さんのことが嫌いな人は絶対に手にとらない。

だから、結構売れていると思うんですけど、これ以上あまり売れない。

新書の弱点なんですけど、誰が描いているか次第なんです。

第1位「コンビニ人間」

2016年芥川賞受賞作の累計発行部数42万部。

詳しいあらすじはこちらから。

2016年上半期(第155回)の芥川賞受賞作の「コンビニ人間」。アメトーークの読書芸人第3弾で、オードリー若林、ピース又吉、オアシズ光浦の3人ともオススメしたという異...

カズレーザーの書評:

強烈なキャラクターと独特の世界観が奥深い。

人とのコミュニケーション、距離の取り方が我々と全く違う考え方を持った女性が、社会と共存して行く為にコンビニでバイトをする話。

それが途中で一回崩壊するんですけど、そこが面白い。

主人公が、コンビニで働く事が社会との接点じゃなくなっている、とふっと気づく瞬間があって、その後それが再生した形で幕を閉じるんですけど、それがハッピーエンドなのかどうか読んだ人の捉え方次第で分かれる。

俺は、そんなに明るい未来じゃないのかなって思う。

すごい難しい本。すごい分かりやすく噛み砕いて書いてあるんだけれども、噛み砕いて最後に感じる味が各々違うところがこの本のすごい面白いところ。

まとめ

厳しい意見、大絶賛の意見と様々でしたが、どれも説得力のある言葉でした。

とても参考になるので、今後もこのコーナーが続いて欲しいです。

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