え?紫陽花の色が急に変わった!花の色って変えられるの?
毎年6月になると、綺麗な花を咲かせてくれる紫陽花。
でもあれ?去年は青色の花だったはずなのに、今年はなぜかピンク色の花が・・・
花の色って毎年変わるの?何が原因?
そんな疑問を解決します。
紫陽花の色が変わる理由
紫陽花の色が変わる理由は、土壌の成分です。
土壌の成分の酸性が強い場合、紫陽花にある「アントシアニン」という色素と結合して、花の色は青になります。
逆に、酸性が弱いとピンクや赤色になるのです。
つまり、去年青色だった花が、今年になってピンク色の花が咲いたということは、土壌が何らかの環境の影響によって酸性が弱くなったということが原因です。
紫陽花の色を青にするには?
では、元の青色に戻すにはどうすれば良いのでしょうか。
そうです、土壌の成分を酸性にすれば、青色になるのです。
雨の多い日本の土壌は、もともと弱酸性なので、そのままでも青色の花が咲く可能性が高いのですが、人工的により酸性にするには、硫酸アルミニウムを水に薄めて土に混ぜたり、強酸性用土であるピートモスを使用します。
他にも、ずばり紫陽花専用として、「青アジサイ用の肥料」、「青アジサイの土」なども売っていますので、それらを利用すると便利ですね。
紫陽花の色を赤にするには?
今度は、紫陽花の色を赤色にする方法です。
先ほどと逆で、土壌の成分をアルカリ性にすれば、赤色になります。
具体的には、窒素やリン酸を土に混ぜることによって、アルカリ性にすることができます。
こちらも「赤アジサイ用の肥料」、「赤アジサイの土」が売っていますので、試してみると良いでしょう。
白い紫陽花の花も変えられる?
では、白い紫陽花も、土壌の成分を変えれば、赤や青になったりするのでしょうか。
答えはNOです。
それは、白い紫陽花は「アントシアニン」という色素を持っていないからです。
白は何色にも染まらない!ということですね。
まとめ
雨続きの梅雨の時期に、華やかな彩りを与えてくれる紫陽花の花。
実は、土壌の成分によって花の色が変わるんですね。
そんな紫陽花の背景を考えながら、ぜひ、雨の季節を楽しみましょう。