純文学の定義とは?初心者におすすめの3冊をご紹介!
お笑い芸人のピース又吉が2015年上半期(第153回)の芥川賞を受賞したことで、マスコミは又吉一色に。
そのことをきっかけに芥川賞に興味が湧いた方も多いのでは?
芥川賞とは純文学の新人に与えられる賞のこと。
では、そもそも純文学って何だろう?
そんな疑問を解決するために、定義についてまとめました。
また、初心者の方におすすめの3冊もご紹介します。
純文学の定義とは?
純文学は、明治時代に「学問のための文章でなく美的形成に重点を置いた文学作品」として定義されたのが始まりです。
その定義については、時代が流れるとともに、さまざまな解釈や意見が行き交い、議論されています。
それらを噛み砕いてまとめると、
利益追求ではなく、純粋に芸術性を追求した作品
と言うことができます。
例えば、人間の深い闇の部分や、社会の不条理さを突き詰めたものなど、万人受けを狙っていないものが純文学と言えます。
初心者におすすめの3冊をご紹介!
では、純文学が何かが分かったところで、次に、初心者が最初に読みやすいおすすめの3冊についてご紹介します。
1) 蹴りたい背中
綿矢りさ(わたや りさ)
芥川受賞時に最年少記録(19歳)を更新し、話題を集めた作品。女子高生の心理描写と文章の美しさが高評価です。
思春期という子どもから大人になりかけの年代にのみ感じる、言葉に表現することのできない感情。それをうまく表現してきれいな物語にしています。
「蹴りたい背中」の感想記事はコチラ↓
2) 人間失格
太宰治(だざい おさむ)
タイトルのインパクトからか、有名すぎる本と作家。
人間の陰鬱さ、孤独さ、恐怖心、自滅していく姿が描写され、特に若い年齢の時に読むと苦しい作品。
R指定ではなかろうかとも感じます。読後に改めて本のタイトルを見るとなるほど、と納得します。
3) 何もかも憂鬱な夜に
中村文則(なかむら ふみのり)
中村文則さんの代表作。
人間とは何か?について深く掘り下げた本。
「何もかも憂鬱な夜に」の感想記事はコチラ↓
以上の3冊が、各方面で評価が高く、おすすめされている本です。
しかし、本がその人に与える影響はそれぞれです。
これが絶対に良い!とおすすめされても、読む人が何も感じ取るものがなければそれはその人にとっての良本ではないということでしょう。
まずは、聞いたことのある有名な作家、あらすじを読んでみてピンときたもの、芥川賞受賞したものなど、自分にとって手に取りやすいものから入っていくのも良いですね。
まとめ
作家の視点を共有することにより、あなたの人生の見識を広げてくれる純文学。
ぜひ、純文学の世界に浸って、あなたにとっての1冊を見つけてみてはいかがでしょうか。
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