又吉推薦「超現代語訳・戦国時代」の内容と感想!やっと歴史の概要が分かった!
芸人が書いた、面白くて分かりやすいと評判の戦国時代の本、「笑って泣いてドラマチックに学ぶ 超現代語訳・戦国時代」を読みました。
感想を一言で言うと、「やっと歴史の概要が分かった!ありがとう、房野(ぼうの)さん!」です。
歴史の本は、難しい言葉や人名が多いので、読むのに時間がかかる(もしくは読み切れない)のが常なのですが、この本は面白くて数時間で読んでしまいました。
これは、やっと私の歴史に対する大きな壁に風穴を開けてくれた感じです。
どんなに面白い本なのか、その内容と感想をまとめました。
「超現代語訳・戦国時代」とは?
歴史人物の心情や出来事をドラマチックに現代の言葉で書かれた内容の本。
「Qさま!」で紹介されていたので、その日のうちにAmazonでポチッと注文したのですが、家に届いたのは3日後。
通常だと、次の日にはもう家に到着しているので、テレビの影響で一時在庫切れになっていたようです。
届いた本の帯には、又吉直樹の推薦文が!
著書の房野史典とは同じ芸人で、同じ吉本所属で、同じ年齢(松坂世代)。そしてジャンルは違えど本もヒットさせるという、共通点ありまくりの2人ですね。
「するする」と頭に入った。これは僕にとって、日本史を好きになるための最善の方法であり、最後の手段。(又吉直樹)
「はじめに」だけでも素晴らしい
まず、圧巻なのが、「はじめに」の文章。
戦国時代の前に、まず日本史の大体の流れを知っておくと理解が深まるということで、ざっくりと日本史の流れをたった4ページにまとめあげています。
これがまぁとても分かりやすい。
というか、これが欲しかった。
なぜ、これを歴史の授業の最初に、旧石器時代の前に教えてくれないのでしょうか??
そう思えるほど強烈な4ページです。
難しい用語は括弧書きで説明
歴史を挫折するポイントは、その用語の難しさ。
日本語だけれども、現在は普通に使われていない言葉を、「皆さんご存知の」というスタンスで進んでいくので、置いていかれる・・・。
知らない言葉が多ければ多いほど、もういいやと投げ出してしまいたくなります。
それが、この本では括弧書きで現代風に説明してくれています。
例えば、
信濃(長野県だよ)
狼煙(煙上げる連絡手段だよ)
領民(町の人たち)
当主(トップ)
暗君(ダメなお殿様)
などなど。
括弧内の説明も分かりやすく、なるほど!と読み進めていくことができます。
登場人物の人となりが分かる
歴史を挫折するポイントその2は、登場人物の人となりが分からない。
織田信長、豊臣秀吉、徳川家康、石田三成・・・。
名前はもちろん知っていますが、実際どういう人でどういうことをしたのかがなんとなくしか分からない。
これだけ有名な人でそうなのですから、聞いたことのない登場人物が出ると、もうアウトです。
それらをこの本では、セリフをふんだんに取り入れながら、(面白おかしく)話が進んでいくので、キャラが立って感情移入がしやすくなっています。
点と点が線になる
歴史を挫折するポイントその3は、なぜその出来事が起こったのか分からない。
応仁の乱、関ヶ原の戦い、大坂の陣、など代表的な出来事も聞いたことはあるけれど、何がどうなってそうなったのかがいまいち良く分からない。
それをこの本では、噛み砕いて噛み砕いて説明してくれています。
その結果、点と点が線になる瞬間を味あわせてくれます。
「超現代語訳・戦国時代」読後の感想
歴史には興味があって、何度か挑戦しようとするけれども挫折ばかりしていました。
でも、この本は難しい用語や登場人物、出来事を斬新な形で分かりやすく表現してくれていて、挫折せずに最初の一歩を踏み出すことができました。
この手法には目からウロコ状態。
こういう本からまず入り、全体的な概要を理解してから、特に興味を持った部分を掘り下げていく。
それが、歴史を学ぶということなんですね。
やっと、最適な本に出会えました。